イタリアの新年2010年。 寒さの厳しいビエッラ・アトリエの窓の外は、雪がやんでも木々や道が氷で覆われていて、なんともいえない不思議な色の風景を作り出しています。 雪の白、氷の白に濃い霧の白…これほど様々な種類の白を一度に見たのは初めてかもしれません。 その寒さの中、今月は大雪で延期になった友人の結婚式第2弾で、再びトスカーナへ。 しかしその日が近づくと共に、またもや空は荒れ模様。 その週にもフィレンツェは大変な悪天候に見舞われました。 一方主役の新郎新婦はその頃、12月の式が延期になってしまったお陰で、既に予約していた新婚旅行の日本に先に旅立つことになり、イタリアの寒波など全く知らない模様。 「日本はやっぱり素敵だわぁ〜♪ イタリアに帰りたくないくらいだけど、結婚式があるからもうすぐ帰るからね〜。第2弾絶対来てね〜!」 とのご機嫌なメッセージ。 もちろん行きたい気持ちは山々、ピンヒールの準備も万端なのだけれど…この天気ではまさかまた延期になってしまうのでは…?! そして当日。 朝起きて窓を開けると外は…あぁ、雨〜!! 季節外れの大雨が雪を溶かし、どうやら道もクリアに。 イタリアでは結婚式当日に雨に見舞われた2人には幸運が訪れるという言い伝えがありますが、今回の雨はまさにLucky Rain! お陰で結婚式第2弾は無事決行される運びとなりました。 日本から帰国したばかり、時差ボケに苦しんでいるはずの新郎新婦もニコニコ。 誓いの言葉、指輪の交換も無事済んで、出席客全員もなんだかジーンと感動の涙でした。 その後は外の雨など忘れて、真夜中まで飲めや歌えやの大騒ぎ! その食事量のまた多い事…。1週間分の食事を1日でしたような雰囲気でした。 しかし本当にラテン系の結婚式は…長いですね…。 2010年1月25日 白のグラデーションが美しいアトリエ窓より。 高野倉さかえ