いつもより暖かだった季節が走り去り ふと気がつくとそこは、ふたご座流星群が駆け抜ける12番目の月。 空はどこまでも澄んだ青のグラデーションに染まり 樹々に現れるのはふんわりと羽毛を膨らませた野鳥たち。 冬の美しい世界が広がっています。 皆さま、如何お過ごしでいらっしゃいますか? 今年は秋も比較的暖かな日々が続いていたので、冬の寒さが想像できませんでしたが 山には順調に寒さがやって来て 朝、ベッドの温もりから出るのに少しだけ勇気がいる季節になりました。 山の早朝。 我が家のネコ、Gufoさんが騒ぎ出す時間になると、目を瞑ったまま深く深く深呼吸。 氷点下の大気がひんやりとそして美しく澄んでいるのを感じます。 カーテンを開けて外を見ると 窓の外に見える屋根の表面が、まるで雪をかぶったように真っ白に凍っています。 その氷の一粒一粒がまるで星屑のようにキラキラと輝きながら、空を染めゆく朝陽に照らされる冬の光景。 それはこの季節の醍醐味。綺麗です。 山では寒い大気の中、薪ストーブに火を起こします。 それはトスカーナの冬も箱根の冬も同じ。 ドアを出ると、屋外には、庭で拾って乾燥させておいた今年の小枝コレクションがずらり。 ドカンと大柄な薪だけで着火するのは至難の業なので、これらの小枝を使って火を起すのですが 着火剤などの人工物を使わない為、なかなかのコツが必要で 映画やドラマで見るように簡単にはいきません。 ちいさく少しずつ明るくなる薪ストーブの中を覗き込み、本日の着火状態とにらめっこ。 ついたかな?と思っては消え、小枝をさらに追加してみたり、並べ方を工夫したりして再挑戦してはまた鎮火。 そんな事を繰り返しながら、ストーブに火が回るのを待ちます。 そういえば昔、友達と見に行ったホリデイという映画で面白い場面がありました。 アメリカ都会育ちの女性扮するキャメロン・ディアスが ひょんな事からイギリスの片田舎でひとりぼっちのクリスマス休暇を過ごすことになり 慣れない手つきで暖炉の薪に長いマッチをかざすと... なんということでしょう✨あっという間に部屋が暖まるではありませんか。 そのシーンの瞬間、フィレンツェの映画館内は大ブーイング。 そんなに簡単につくわけないだろう!と、周り中大騒ぎです。 いつも薪ストーブで苦労していた私の友人も「えーっ!」と隣で大声をあげておりました。(笑) そんなワンシーンを思い出しつつ、まだ全く暖まっていないストーブに手をかざしながら着火を待つひととき。 パチパチと音を立ててゆっくりと とてもとてもゆっくりとやわらかな温もりがやって来る瞬間。 この季節の醍醐味の第2位は、おそらくこちらでしょう。 エアコンのように便利ではないけれど、そして少し準備が大変だけれど 他のどの暖房機器よりも心を癒す温もりを与えてくれるこの薪ストーブ。今季も大活躍です。 少し昔の時代のクリスマスソング。 そして大好きな青の飾りがついたツリーの下は少しだけプレゼント。 星屑の光をたくさん集めたような12月。空は今日も輝いています。 皆さま、本年もたくさんの笑顔を有り難うございました。 アトリエでは今年も1年間、皆さまからの暖かなご声援をいただき 豊かな色彩に包まれた日々を送らせていただきました。 新たな制作、新たな世界への探求、そしてもうすぐやって来る新しい年、2025年。 来年はまた、いつものギャラリーで 多くの皆さまの笑顔に再びお会いできますように。 一色一色、一筆一筆、願いを込めながら アトリエでは今日も制作を続けています。 Che la magia del dolce Natale Vi porti pace e serenità. Vi mando i miei più profondi auguri di Buon Natale e di uno splendido anno 2025 ricco di colori meravigliosi e gioiosi! クリスマスの輝きが日々を彩る、この季節。 やわらかな幸せが皆さまの元へと訪れますように。 そしてもうすぐそこまで来ている新しい年の一瞬一瞬が 皆さまそしてご家族にとってきらめく喜びに包まれておりますように。 アトリエより、両手いっぱいの感謝と煌めく虹色の色彩を込めて。 2025年もどうぞよろしくお願いいたします。 2024年12月25日 クリスマスの灯りの煌めく、アトリエの窓辺より。 高野倉さかえ