緑に囲まれたビエッラ郊外は、イタリアにしては治安も良い田舎ゾーン。 日中は玄関や窓も全開になったりしているのですが、ある日制作をしていると、キッチンのあたりからなにやら物音が。 まさか泥棒っ?! さすがに不安になり「どうしよう!バットでも用意しておけば良かった…」などと後悔しつつ足を運んでみると、 そこにはなんと…近所の白ペルシャがニャオ〜ン♪ 窓のヘリに白いフカフカなものが「よいちょ♪」と座っているではないですか! ぬいぐるみのようなその姿に、泥棒疑惑で高鳴っていた心臓も鎮められ…ついうっとり♪ そういえばこの猫、今はふわふわ毛もたっぷり膨らんでいますが、夏場は羊のように毛を刈られてワンサイズ小さくなっているのです。 刈られたばかりの日は、この写真とは別人のようで笑いました。 いつかその刈った毛でセーターを編んでみたいと思う…秋のひとときです。 それにしてもこのペル、どうしてこんな座りにくそうな場所にいるのでしょう。 時々ゆらっと滑り落ちそうにすらなっているのに。 そんなビエッラも、今ではすっかりひんやり気温。 洋服ダンスは既に冬物に移行済みなのに、朝顔はなぜかまだゴージャスな満開を保ち、真夏よりもかえって咲き具合がいいほど。 遠い昔の小学校の実習では「朝顔=真夏」のイメージがすっかり植え付けられていたのですが、 これはなにやら変だ?と思って調べてみると…なるほど、朝顔には日本朝顔と西洋朝顔があり、花期もかなり違うとのこと。 こちらのものは寒くなる11月頃まで咲いているそうです。 そもそも日本ものと西洋ものでは葉の細さが大きく違うとの事ですが、今まで気がつきませんでした…反省反省。 日本人の季節感を惑わす朝顔を脇に、巷は美味しいキノコ狩りの季節です。 2009年10月10日 ペルの真白なお腹を撫で回しつつ…。 高野倉さかえ