赤いリボンや緑のリボン、 ゴールドやシルバーにきらきらラメ入りのデザインドレスがショーウィンドウを飾り始めると、今年ももうあと僅かです。 旧市街の街中では両手に大きな紙袋を持った人々が山盛り。 どの店でもお会計レジ前は長蛇の列で、皆お買い物リストを片手に年末最後の大仕事に汗をかいています。 なにしろイタリアでは家族+親戚+友達+職場の人々用などなど、とにかくプレゼント個数が多いので、 クリスマス前最後の土日ともなるとプレゼント探しもラストスパート。 かなり切羽詰まった人々が目を血走らせながらあちこちを彷徨い歩いていて、 楽しいクリスマスの雰囲気と言うよりはやや緊迫感が漂っているような…少々不思議な空気を醸し出している12月です。 そんな冬の日々。 毎朝身震いしながらベッドから這い出ると、1日の始まりはいつも紅茶。 日中はどうしてもコーヒー三昧になりがちなので、朝だけは紅茶と決めているのです。 たっぷりミルクを入れた大きめのカップにあつあつのアールグレイを注ぐ時の香りはまた格別です。 そんな朝のキッチン。最近はコンロに火をつけると煙突の向こうから微かに声がします。 「プルップゥ〜♪」どうやら屋根上の煙突近辺に暖かい場所を求めて引っ越して来たポッポちゃんの巣があるようで、 暖かい空気が流れると嬉しくて鳴くのか、それとも暑すぎて文句を言っているのか…? 寝ぼけ眼をこすりつつ毎朝まず一番にポッポちゃんの事を考えてしまう今日この頃です。 Buon Natale e Felice Anno Nuovo. 皆様、今年も1年間有り難うございました。素敵な年末そして新年をお過ごしください。 2015年もどうぞよろしくお願い致します。 2014年12月21日 高野倉さかえ