ピ〜ツツ♫ピ〜ツツ♫ピ〜ツツ! ホ〜ホケキョッ♫ ケキョケキョっ! ケーン♫ ケーン! デデ〜ポッポー♫ デデ〜ポッポポ〜! 早朝から様々な野鳥の声で、カーテンの向こうは大賑わいです。 そしてなんだかどの鳥も妙に嬉しそう。 間違いありません。 今朝は太陽が早くから顔を出す、あたたかないいお天気なのでしょう。 どんなに眠くても 遮光カーテンをまだ閉めていても外の様子がハッキリとわかります。 見ると時計は朝の5時。 鳥のみなさんの美声で予定より早く起きてしまった〜と言いたいところですが おそらく今日の理由は他にも。 そう、本日はいよいよワクチン3回目の接種に行って参ります。 「午後最初の予約なので、朝はゆっくりしておこう。」 昨晩から朝寝坊をこころに決めておりましたが 少々ビビリな私はいつもより早く自然に目が覚めてしまいました。 様々なアレルギーがあるとはいえ 3回目にもなる接種にいまだにドキドキとは 大人げない自分に苦笑いの日々でございます。 先月彼氏を連れてきたキジのマルちゃんは その後も相変わらず、カップルでこの庭を頻繁に訪れます。 2羽とも遊びに来ているということは やはり子育てはまだ…始まっていないのでしょうか? そんな4月のある日。 庭の乾いた土の上に謎のミステリーサークルが多数現れました。 大きさはそう、ちょうどマルちゃんの座った形にピッタリなすり鉢状。 これは…と思ってよく見ると、その中央には馴染みのある足跡がくっきり! 間違いありません。マルちゃんの仕業です。 そういえばこの辺りにふっくらとした腰を下ろし よく日向ぼっこを楽しんでいたような。。 でも一体どうやって作っているのだろう? 少しずつ回転して掘り進めるのだろうか? それとも足で土をかき広げているのかな? 太陽の恵みを受けポカポカになった土の上で 夢中でミステリーサークルを作るマルちゃんの姿を想像し 思わず笑顔になったひとときでした。 あぁ、ここでタマゴを温めてくれればいいのに! 仲が良いような、でも今ひとつそうでもないような そんな微妙な関係のマルちゃんとその彼氏を見ていて 今日はふと、チェコの作家、カレル・チャペックのお話を思い出しました。 空から降って来た天使のタマゴのお話です。 その昔、そのタマゴを地上の鳥たちが代わる代わる温めて 生まれた天使は無事空に帰ることができました。 そして協力してくれた鳥たちへのお礼に 天使は、彼らに飛ぶことを教えてくれたというお話です。 ニワトリが今でも飛べないのは、天使の卵を温めなかったから。 とすると、キジはちょっとは温めたのかな? いつも地上をテクテクと長いこと歩いてばかりいるマルちゃんたちも 不器用な感じではあるけれど 慌てた時には、少し飛んでいましたから。 ホ〜ホケキョッ♫ ケキョケキョっ♬ ケーン♫ ケーン♬ コッコっコ♬ ピ〜ツツ♫ピ〜ツツ♫ピ〜ツツツ〜♬ 箱根の日中の空は、本日も穏やかで賑やか。 そして鳥たちがまだ眠る明け方の夜空には 今月最後の週、ちょっとした天体ショーがあると聞きました。 「月が土星、火星、金星、木星に接近」 国立天文台のページに、こんな情報を発見。 とすると、この調子でもう少しだけ あともうほんの少しだけ頑張って早起き度を上げれば 難しい時間の惑星ショーが楽しめるかもしれません。(午前4時ですが) チャペック曰く 小鳥たちが人間の言葉で話しあっている、まだ薄暗い早朝の時間に。 2022年4月23日 賑やかな歌声に包まれた...アトリエの窓より。 高野倉さかえ